室内に繁殖するダニは、人の体に様々な害を与えます。
皮膚を刺したりアレルギーの原因になるなど、悪いイメージがある害虫ですが、実は人の生活に役立つこともあるのです。
ドイツの小さな街で作られているアルテンブルガーチーズは、製造過程でダニを利用する、という変わった特徴をもっています。
ビンの中にダニをたくさん発生させておき、そこにヤギの乳で作った棒状のチーズを入れて保管するのです。
するとチーズの表面にダニがむらがり、びっしりと貼り付いた状態になります。
そのまましばらく熟成させると、チーズに独特の風味と香りが生まれてくるのです。
ダニを使用しないと、アルテンブルガーチーズは美味しく仕上がらないといわれています。